1.有機認定とは
有機認定とは過去2年以上、化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないで
生産された農産物を国が認定するもので、苗作り段階から一切の農薬・化学肥料は
使えませんので、農家にとっては大変な栽培方法だと言えますが、消費者の皆さん
には安全な農産物を選別できる制度と言えます。
この認証制度制定の背景にあるのは有機に関する表示について以前は何ら
法的強制力がなかったため、依然表示が混乱していたことがあります。
そのため農林物資の品質の基準と表示の基準を規制するJAS法が、
平成11年7月22日に改正され、
「有機農産物」と「有機農産物の加工品」が規制の対象となり、
「有機」、「オーガニック」という表示をするには
有機認定を取得しなければならなくなりました。
2.有機農産物の現状
それまで、各量販店には有機農産物コーナがあり根拠のないままに
「有機低農薬栽培」とか「有機減農薬栽培」とかサギまがいの農産物が
売られていたのが現実でした。
それが平成13年4月JAS法に基づく表示規格が始まったとたんに、
今まであった有機農産物コーナのほとんどがなくなってしまったのが現実です。
現在、日本で生産される全ての農産物のうち有機農産物の占める割合は
0.1%と言われています。
0.1%という数字が示すことは、
それまでの表示がどれだけ不適切であったかを示しています。
また、本物の有機農産物を生産することが慣行農法の技術では
不可能に近いと言うことも示しているのではないでしょうか?
安心生産農園ではあえて慣行農法の技術では解決できない栽培方法に挑戦し、
平成16年10月2日に有機認定を取得しましたが、
有機農産物という現在の日本において
特殊な農産物を取り扱う流通業者は少なく有機認定を取得したことが
逆に販売の窓口を狭める結果となってしまいました。
ただ、私達の目的が安全で安心できる農産物を提供することである以上は、
このような問題を早く解決して消費者の皆様に適切な価格で良質な有機農産物を
お届けできるよう努力していきたいと思いますので、
応援の方をよろしくお願いしたいと思います。
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